トイレトレーニング、いわゆるトイレトレとは、赤ちゃんがそろそろオムツを卒業するべき時期に、ひとりでトイレに行けるよう、訓練すること。では、なぜトイレトレ革命が地球を救うかもしれないかというと・・・?
使い捨てオムツは、大きなゴミ問題だからです。一日8個のオムツを使うとすると、一年で2,920個、2歳半までオムツするとすると、全部で7,300個の計算になります。これを日本全国の赤ちゃんがみんな使うと、・・・大変な量になりますよね。紙オムツにたくさん?吸収された尿の水分によって、ゴミ焼却炉の温度を下げてしまうことが問題ともなっています。
紙オムツのゴミ問題については、こちらのブログがよく調べられていると思ったので、リンクさせていただきます。紙おむつのごみ問題で環境が悪化?紙おむつが与える影響とSDGsの関係←使用済紙オムツのリサイクルなんて、知りませんでした。勉強になります。)
私は節約もしかたったし、紙オムツに使われている漂白剤や高分子ポリマーによる赤ちゃんへの健康被害の懸念などのウワサもきいていたので、布オムツ派でした。 ひとくちに布オムツといってもピンキリだし、オーガニックコットンの布オムツはかなり高め。でも、長い目でみたら安上がりだし、やっぱり赤ちゃんの肌にも気持ちよさそう。
とはいっても、外出時にまあまあ環境にやさしいと宣伝されていた使い捨てオムツを使ってみたところ、あまりにも便利で、はまりそうになったことも。布オムツを洗うときの洗剤や水使用量の問題なども考慮すると、環境負荷的には紙でも布でも同じぐらいだという人もいるけど、私はやっぱり、感覚的に布に落ち着きました。
トイレトレならず、慣れてしまったオムツ癖をアン・トレーニングする
では、布であっても、紙であっても、なるべくオムツ自体に頼らなくてよい方法は何でしょう?
私の体験では、長男のトイレ・トレーニングは、始めるのが遅すぎたからか、または親として未経験さからか、結果は、泥沼に終わりました。トイレトレの絵本を読んできかせたり、トイレにアニメキャラクターの絵を貼ったり、最終的にはプレッシャーをかけすぎて、トイレ嫌いになってしまい、「トイレに座ってくれたら、好きなビデオ見せてあげるから」などと子どもを買収したり(情けないけど、涙ぐましい努力)。…
そんなとき、見つけた情報が、トイレトレではなく、逆に子どもをオムツから”アン・トレーニング”しなければならない、という説。
アメリカ人の彼女によると(今調べても名前が見つけられないのですが)、赤ちゃんは産まれてきたとき、すでに、トイレトレされてこの世に現れるとのこと。それなのに、私たちは、産まれた直後から、オムツという不自然な肥溜め(文字通り)を赤ちゃんのカワイイお尻に押し付けているというのです。
だから、私たちがすべきなのは、トイレトレではなく、子どもたちをオムツという不自然なものから”アン”トレーニング(un-training)すること。赤ちゃんにとってはこれまた不自然に快適?な、サラサラシートはNGで、布オムツに変え、どんなにオムツというものが気持ちの悪いものなのかを思い出させなくてはならないとか。
これに習い、一番下の長女が産まれたすぐ後には、友人の勧めで、赤ちゃん用のゴム製便座を購入。プラスチックの便座と違ってヒヤッとした感じがなく、独立したおまるではなくて、普通のトイレシートに載せられるものを買いました。そして、・・・
- 首がすわってきた、生後3~4か月になったら、トイレトレ(または、アントレをする必要が最初からなかったともいえる)を開始。この頃には、ある程度子どもの排便のスケジュールがわかってきているはずなので、タイミングを見計らって、でも定期的に、トイレに座らせます(一度にに長く座らせるのは厳禁。最長で3分ぐらい)。
- たとえば、朝一に起きたばかりのとき、必ずトイレに連れていき、私の場合は「シーシー」と言ってあげると、赤ちゃんがちゃんとおしっこをし始めます(かなりの感動ものです)。なんとなくですが、私の発していた音が信号のように働いていたような気がします。出たら、赤ちゃんと一緒に、わざとらしく声を出して喜び、思いっきり褒めてあげましょう。
- そこまできたら、もう、しめたもの。ウンコがきそうかな、というときには、お母さんも「ウーン」と言って、一緒に踏ん張ります(笑)。
毎日これを続けるだけで、うちでは、おしっこだけでなく、赤ちゃんのときからほとんどオムツにはウンコをしないという快挙を遂げました!かなりのオムツを節約できますよー。そして近い将来、お母さんたちには、オムツ洗いから解放されるという、自由な世界が待っている!革命的でしょ。
最後に、アントレーニングに加え、こちらでよく聞くのが、エリミネーション・コミュニケーション(Elimination Communication、略してEC)というもの。エリミネーションとは、排泄の意味。乳幼児のときから、ボディランゲージなどで、トイレに行きたいときに、お母さんに子どもの意思を伝えるコミュニケーション能力を高める方法です。赤ちゃんは、話せないし、トイレに行きたいということを伝えられる能力なんてないと思いがちですが、ホームスクールの手法のひとつである、アンスクーリング(非学校教育)同様、私たちが押し付けがちな、子どもたちへの既成概念から自由になり、子どもたちの本来の力を信じて、引き出してあげることがポイントなのかなと思います。
小さいお子さんがいる方は、是非お試しください!